昨夜観たNHK「ニッポン戦後サブカルチャー史」での若い女性タレントの受け答えに違和感を覚えた。ゲストの泉麻人氏が深夜番組とは何かを当時の時代背景から語っていた。実は泉麻人氏の本を持っているほど彼のファンなのだが、そのせいか彼の語りに耳を傾けていたところだった。そこにその女性タレントが「あっ、私もそうです何々のとき~」と割って喋り出したのだ。
お前のプライベートに興味のある奴がいるのか?いたとしてもそんな奴がこんな番組でそれを期待するのか?…など違和感しか残らないトークだった。まずそこからしてオカシイ。泉麻人氏の感性からして立腹するだろうと想像する。話を聞いてない、話が読めない、と思われるリアクションだ。
この「私もそうです系」の今の20代女性には他でも出会った。アルバイトの店員だった彼女は、私がカウンター越しに偶然に友人と出会った過去を運命的な滅多にない事として語ったのだが、その彼女は「私もありましたよ~」と話したのはいいが、それが全くどうでもいい彼女の日常生活の中の、ほんとにどうでもいい、誰にでもあるような話に持って行ったときだった。そのたった23年ほどした生きてない彼女が、どうしてそんな40年近くの人間の、さらに10年に一度あるかないかの話の上に、乗っかるのか。そんときも違和感を覚えた。不幸になぁ~れ!