きょうで上映最終日だったデジタルリマスター版『ルパン三世 カリオストロの城』を観ました。
かつて我が家にはベータで録画した「いや~映画ってほんとに素晴らしいですね」の水野晴朗でお馴染みの金曜ロードショウのカリオストロがあり、休日にいとこが来るとある時期まではほとんどこのビデオをせがまれてよく観ました(いとこはクラリスが目的だったような)。しかし当時の私は宮崎駿の趣味的な世界についていけなかったです。
出だしの勢いあるカーチェイスから一気呵成にエンディングを迎えて、銭形警部の「盗んだのは心です」という名台詞のとおり上映中どこかに連れて行かれたようで、館内が明るくなってようやく我に返ったんじゃないかな。もう行く前から頭の中は挿入曲「炎のたからもの」が流れてて、ああ今の自分くらいにはゆっくり鑑賞出来そうだなくらいには思ってたんですが。
カリオストロ公国の特殊部隊「カゲ」の闇討ちするシーンが、暗闇の館内では恐怖が倍増することが分かりました。緊迫感がすごい。
時折渋い名台詞があって、不~じ子ちゃ~んの「(隠密活動を辞めるのを)潮時だから」とか、ルパンの「(逃走に失敗して傷を負うシーンで)年貢の納め時」とか洗いざらしの素っ気無い言葉に味が出てる。ルパンと次元のとぼけた中年のまったりした会話とか。声優の故山田康雄さんを思えば更に味が出ます。
うお~っ、観たかったぎゃ!