ドラクエ1は28周年

28年前の昨日5月27日はドラクエ1の発売日だったそうだ。28年前というと1986年は小6の5月だった。

その4月には『グラディウス』が発売。雑誌で発売は知っていたが確か地味なイラストのせいで欲しいという気はなかったのに、通学路にあったプラモ屋でオヤジが「面白い」と薦めたのだ。私は名作だと知らずに購入。ハマった。なんとなく名作がどういうものか分かり始めた頃で、手を出してはいけないクソゲーもほのかに嗅ぎ分けていた頃だった。

パソコンのRPGとアドベンチャーゲームに憧れていた兄が『ポートピア連続殺人事件』を前年11月に購入。当時嫌々通っていた塾で座席の前後の男子たちとポートピアの犯人当てをしていた。といっても小5の手に負えるゲームじゃなく、兄たちがやってるのに参加してるパターンだったようだ。どこの家庭も詰まっていたようで、その黒光りする値段も高めのソフトは僕たちには畏怖の存在だった。

そんな兄が同社の『ドラクエ1』に興味を抱かないはずはなく、我が家に突然やってきたそのソフトは、理解できなかった。ゲーム開始後テキストが表示されるこのゲームが、なぜ『グラディウス』より高価なのか? 『グラディウス』の面白さを知ってるだけに、なぜこのゲームのグラフィックは稚拙なのか?

しかし音楽はそれまで聴いたことのない重厚さだった。クラシック調というのか世界観を作っていた。しかしテキストだけのゲームだと「こんぼう」も「ゴールド」も有難みがない。面白い保障がないゲームを、中2でお金もない兄は喜んで購入したのだった。

海の向こうのRPGをこういう形で提供され、小6になりたての私は頭を捻りながら取り組むことができた。当時の文化背景でいえば、アメリカの洋楽や映画に接するにはある種の「カブれ」が必要だった。それがファミコン版『ドラクエ1』には、小学6年生にそんな衒いはさせない日本の大人の男気があった。鳥山明とすぎやまこういちである。この二人のRPGの解釈はオランダ語を翻訳した杉田玄白に匹敵する。馴染みやすさでいえば超えているかもしれない。ユーザーフレンドリーなのだ。そしてウインドウシステム。これはもうPCリテラシイのおよそ考えられうる最良の導入にしか思えない。セーブ、ロード、コマンドという中学の技術の時間にわざわざPC98の実機を使ってやらんでも、ワシャもう知っとるんじゃボケェ!と言いたかった中2の夏…。

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ドラクエ1は28周年 への1件のフィードバック

  1. オオパチ のコメント:

    懐かしいぎゃ! 思い出のえにっくすだぎゃ!

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