使い捨て社会ニッポン

履いていた国産靴のことだが、あれは一年くらいでボロボロになった。汚くてブログに載せられない。買うときは見た目がいいが一年経てば全く別物と化している。日本は使い捨て文化なんだな。

まだ20代の始め頃、ドイツ人はモノを大切にして日本人は使い捨てにするでしょう、と私に仰った年配の方がいた。そのときの私は、そんな有難いお話をもピンときてなくて、「使い捨ては、それはそれでイイもんだ」と思っていたんじゃないかと。年配の方は、失礼なことにモノのない時代に育ったから、そういう発想になるんじゃないかと。

でもこの靴の一件を考えると、そう思えなくなってきたし、モノに心が宿るとかまでは思わないものの、長く使えば愛着というか味というか出てくる(今回は革だったことでより強調されていると思う)。先ほどの話が私の中で長い年月を経て俄然意味を持ち始めてきた。

じゃあ今の2013年の日本はどうだというと、AKBとかスギちゃんとかキンタローとか、使い捨てなかんじの芸能人に思えてくるし、ユニクロなんかのファストファッションも使い捨てっぽい。NHKの故立川談志のドキュメンタリーで「変なところで客が笑うのが気に入らない。客が変わってきた」と嘆いていた。TVの視聴者も即時的な笑いというか瞬間的なものを求めていて、熟練の職人芸を時間をかけて鑑賞するということがなくなってきているのではないか。

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