料理人の店主はカウンターの向こう側でとんかつを揚げていた。従業員のおばさんたちも厨房にいた。そこにはなにか年末感の漂うピリッとした空気を感じた。年末の仕事場の空気感。職人意識のようなものが年末感とよく調和しているのだ。映像的に締まっていた。
私はエビフライ定食にしたが、出てきたエビがもうボスキャラかというくらい迫力があった。それをバリバリと豪快に頭から食らいついた。殻も固くないエビは身は案外ほどほどであるが、衣がくどくなくて美味しい。
出てきた味噌汁が寒い日にはこれまた温まった。いつもなら主張弱めなのに。他の味噌汁じゃだめだ。寒い日のためにあるような味噌汁だと感じた。
冬のシーフードは味わい深く季節感あってよい。
エビフライだぎゃ! うまうまだぎゃ!