日頃「??」と思っている現代日本が一瞬だけ氷解しました。岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』 (新潮新書 2008) を読み出すとどんどん引き込まれていった。
「オタク」という切り口で20代・30代・40代の世代論を語る。いまの僕ら30代が板挟みになって日頃感じている世代間の差異を「オタク」という切り口で明快に解き明かす。
この本はただの「オタク」の分析ではない。そもそも「オタク」というのは戦後のアメリカ型消費文化の産物なのだ。なので「オタク」を例に実は戦後の消費文化を考えていて、「昭和とは何だったか?」もこの「オタク」という切り口だと鮮やかだ。
また、酒井順子、三浦展、杉浦由美子など並行して読んでいるけど、「バブル女」という概念(笑)も実は昭和的なのではないか?と感じている。