『美女と野獣』

1992年の高校3年の秋。模試の帰りに中学の友人と遭い誘われたのがアニメ版『美女と野獣』。学校の観劇なんかでミュージカルというものに面白さを感じていた頃に観れた幸運の作品。解放感からなのか倍増してヒジョーに印象に残る映画となった。その後サントラを買う。

その実写版『美女と野獣』がこの春公開。それを知り興奮しないわけがあろうか。あの主人公「ベル」を誰が演るのか?よく知るキャラが実写化されたらと考えると、普段役者の演技とかに興味ない私でも今回は違った。女優エマ・ワトソンをこの映画で知ることになり先入観ナシで「ベル」を観れて良かった。エマ版「ベル」は、私的には満足点。最近の洋画にあるゴージャス感のある若手女優というわけではなく、フランスの田舎が舞台なのか抑えた美貌というような美人。倍賞千恵子に見えたりしたが口角の上がったところなど昔好きだった頃の牧瀬里穂によく似ている(好きというか嫌味のない感じでした)。こういう所も私的にはくすぐったい(笑)。

最初のエマが例の歌を歌いながら登場するシーンで掴まれました。既視感というか、そのまんまアニメに忠実だからです。これは不意打ちの嬉しさでしたね。結局これからドンドン引き込まれて、最期までディズニーの職人芸を見せられたというしか言えない。

多感な頃に観た映画を、ゴージャスな実写版としてこの歳で再び観れた幸せ。他の映画にはない味わいがありました。またミュージカル映画というカテゴリーでは、『メリーポピンズ』で米映画の無茶っぷりを感じ年齢的にキツクなったんじゃないかと思っていたり、『サウンドオブミュージック』を未だ観てないという不心得者で、唯一『オズの魔法使い』だけを知っているというワタクシなんですが、これは私の中でダントツの第一位といっても過言ではないでしょう。鑑賞後の胸が一杯になる感は、正真正銘のミュージカル映画でしょう。

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『美女と野獣』 への1件のフィードバック

  1. オオパチ のコメント:

    fumixさんの本当に感動したという気持ちが高3の時の思い出と共に、伝わる文章でした。これは観なければ(笑)

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