自転車と私

自転車には思い出がある。小学校の卒業アルバムに「ほしいもの 新しい自転車」と書いてた私がいた。その卒業アルバムを書いてたのは2月頃なのかもしれないが、授業もほぼ終了して、卒業式の練習とか掃除とかしてた頃じゃなかっただろうか。いつも過ごす小学校とは違った日々が流れていた。私はその頃は中学受験の最中で、2月は毎週末が入試でした。つまり4校受験したのです。そのうち一校に合格。一校は補欠。あとは不合格でした。それぞれの入試のことをかすかながらもしっかりと覚えています。銀縁の眼鏡をかけて、両親と試験会場に行くと、もう孤独な闘いに向かう自分を支えるのは自分だけなんだという意識。周りのはしゃいでいる人たちとは違うんだという感覚。なにか少年の心に残したようでした。
そんな時期に欲しいもの新しい自転車というのは、身近なものに目を向けるという非常に生活に緊迫感のある日々だったのかもしれません。意識が緊張してるせいか目にするものがギラギラとしてたとか。そして自転車は小学校生活で欠かせないものでもありました。なにか小学校生活を振り返ったときに自分の身近にあったのが自転車だったのでしょう。なにか静かに自分を内省している感があります。こういうブレのなさというかこういうのは面接でもハッキリと自分の言葉で語れるところに通じていたと思います。そして今になって自転車というのが自分にとって大きい存在だというのが分かった気がします。
運転免許を取ろうかというとき、スクーターは止めとけ、という親戚のオジサンからの助言があり、私はバイクというのに関わりなく今まできました。でもバイクはよく目にする環境でもあり、事実高校時代は駐輪所でバイクを見てた思い出もあります。そういうバイクへの抑圧を今回は叶えたところもあります。

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